この前、このブログにコメントを下さったpempellさんのブログによると、北海道ではもう最低気温が氷点を下回ってるんだそうだ。考えてみれば今はもう10月も後半。サもありなん。
pempellさんの写真を観ていると、昔、どこかでかいだ土の香りを思い出した。まぁ多分霧島辺りだろう。鹿児島湾の最奥部には国分(こくぶ)と言う街があるんだけれども、そこからさらに北へ向かうと海抜1000メートルちょっとくらいの高原地帯になっている。親戚の人がここに別荘…と言うか趣味で建てた
窯元を持っていて、泊めてもらったことがあった。
夜が白み始めて太陽が昇ってくる時間帯の高原の空気というのは、独特なものがあると思う。…で、なんでそんな時間に高原のしかも
外にいたのかというと、
天体写真を撮っていたんであります。
ウチの母親はなぜか星座の話をよく知っていて、小さい頃から聞かされていたのでした。それで
月刊天文ガイドなどを購読するようになり、望遠鏡はムリだけど、カメラは買った!と言うのが我が写真趣味のルーツであり、たしか高校1年の時だったと思う。
鹿児島とは言え町中に住んでいたので、星の写真は実家の庭なんぞでは撮れない。そこで重い三脚を担ぎ出し!親に車を出させ!一晩に10枚、とかそれくらいの収穫(星の写真はシャッタースピードが10
分とかかかる)しか得られないと。
星を見るのが好きな人をロマンチストだと言う人は結構いる。その通りだと思う。しかもただ見るだけではなくて、機材に手を出し始めたらさらにロマンチスト度は高まってゆく。あれだけ不経済でなおかつ非生産的な活動に情熱を傾けるための駆動力は、もはや「ロマン」とか「青春」とか。そんなものしかありえまい!
久しぶりに星の写真を撮りに行きたくなってきた。
北海道は最高にきれいな星空が楽しめるんだろうなー!